3月27日付で、381の企業/団体/個人が登録くださっているIMAGINE KANAZAWA2030パートナーズ。
今年度は、場所変えたり、テーマを設定したりしながら4回の交流会を行いました!
少しずつにはなりますが、交流会の様子をレポートします。
交流会#16は、学生のまち交流館にて開催!
これまでの交流会から、「会員同士を知り合う機会がほしい!」との要望が多かったことを受け、交流の時間を多めに設定しました。
まずは全員の自己紹介からスタート。
お名前・所属に加え、(1)普段の仕事・業務内容 (2)今日はこんなこと話したい (3)SDGsについて今取り組んでいることの中から1つ選んでお話をしていただきました。
また、希望者によるピッチ登壇も実施。
・CCC JAIST・特定非営利活動法人安心生活ネットワークいち・京都グレインシステム株式会社 北陸フードデザイン工房・うぃるわーく金沢
に登壇いただきました。
後半30分は、交流タイム。事務局側からはテーマ設定や進行を行わず、時間をたっぷり使って交流していただきました。
ピッチ登壇を聞いて興味を持った人に話しかけに行ったり、以前交流会で出会った人と近況を尋ね合うなど、会員同士が自由につながり、意見を交換する姿が見られました。
金沢プライドウィークが始まる直前に開催した交流会#17は、「インクルージョンを考えよう」をテーマに開催。
パートナーズ会員の一般社団法人金沢レインボープライドさんが運営する金沢にじのま を会場にお借りしました!
テーマを設定した今回は、はじめに話題提供として、一般社団法人ユニバーサルデザイン石川/株式会社計画情報研究所の安江さんが「インクルージョンとは?」について解説。
また、一般社団法人金沢レインボープライドの松中権さんから、「LGBTQとは」「アライとは」についてお話しいただきました。
お二人の話を元に、後半のディスカッションでは「インクルージョンはどうして大事?」という問いについて、グループに分かれて議論。さらに、「アライ(=ここでは、インクルージョンを進める人、という意味で使用)が取る行動とは?」を考え、インクルージョンを職場や地域、社会で広げていくために個人としてできることは何かを考えました。
最後の感想共有の時間には、「初めて参加し、多様性やインクルージョンという言葉にも慣れていない中だったけど、発言することをみんなが歓迎してくれる雰囲気があり、この場がインクルーシブだなと思いました」と嬉しい感想も寄せていただきました。
パートナーズ会員には企業だけではなく、NPOなどの市民団体も多く加入くださっていますが、「町会や地域の人と活動を広げたいけど、なかなかうまくいかない」といったお悩みをよくお聞きします。そこでこの回は、ほくりくみらい基金さんの事務所をお借りして「地域の巻き込み方を考えよう」をテーマに交流会を開催してみました。
会の冒頭には、金沢市の市民協働推進課から山田さんにお越しいただき、金沢市の地域・町会の仕組みや市民協働の取り組みなどについて共有いただきました。
この回の参加者はいつもよりもNPOや市民団体の方が多く、山田さんへの質問も相次ぎました。
後半は、「活動に地域を巻き込むとき、困ったこと、難しかったこと」をそれぞれ共有いただいたのち、「地域・町会活動をアップデートするには?」についてディスカッションを行いました。
参加者からは、「まず多世代が参加できる気軽なイベントから一緒にやりたい」という意見が多く聞かれたほか、「アップデートではなく『トランスフォーム』が必要かも」と、鋭い意見が出る場面も。
参加者の方の関心が強いテーマであることを実感し、また別の形で引き続き議論できればと感じる会になりました。
年度最後の交流会は、金沢未来のまち創造館で開催。1月の震災後、最初の交流会ということもあり「能登・石川の復興のために、これから、金沢からできることは?」をテーマに設定しました。
会の冒頭、国連大学OUIKの小山研究員から、能登半島の被災状況から、今後危惧されるSDGs達成への地震による影響、今後の復興のポイントとなる点などについてお話をいただきました。
ディスカッションの時間では被災した方がいたり、すでに支援をはじめられている人が多くいる中で、「震災、震災支援活動から学んだこと、課題に感じていること」をそれぞれシェア。
「防災のためには普段からの備えが必要」「避難訓練はしていたけど元旦の地震は予想外。想定外の事態ですぐに動けるような練習や、避難訓練自体をアップデートしないといけない」と、日頃の備えに関する意見もありました。
多くの方が触れていたのが「物や人をマッチングする難しさ」。今もボランティアに行きたいと思いながらどこに行き、何をすればよいかわからない人がいる一方で、奥能登などでは人や物資が足りていない地域があります。
「とくに過疎が深刻な地域や地方でのボランティアマッチングは以前から課題だったけど今回の震災でより明確になってしまった」とする意見もありました。
復興までまだまだ長い道のりになることが予想される中、金沢にいても途方もない気持ちになってしまうことも少なくありません。
これからしたいこと、できることを話した際には、「非常事態時の情報集約の方法を普段から考えておきたい」「まだまだ支援が必要だということを発信していきたい」と、震災を忘れずに過ごしたいという気持ちが共有されました。
今年度はテーマを設定して開催することが多かった交流会。とはいえ、何か一つの答えや結論を出すことを目的にしているものではありません。
気になっていることを持ち寄って話してみる、考えてみる、その中で一緒にできることを見つける。
次年度もそんな場にしていきたいと思います。ご興味のある方はぜひご参加ください。