国民一人当たり一年に1,000円が課税される森林環境譲与税を知っていますか? 課税が始まるのは2024年ですが、実はこのお金が前倒しで森林整備のために自治体に配布されています。森林面積が6割を占める金沢市にとって、森林資源を未来のために整えるまたとないチャンスです。そして造林事業が始まって50年、そろそろ建築木材も育ってきて有効活用したいところです。
一方、まちづくりでは、金澤町家のような古いものを守りながら、新たな建築物への木材利用や地元産材の活用を促進して「古くて新しくて心地よいまち」を目指す「木の文化都市」も始動しました。
「森林―林業―建築―街づくり」のサイクルを通じた木をめぐる循環型社会を構築するために、金沢に足りないものは何でしょう?そして、ほかの都市にはない強みもきっとあるはず。金沢の未来の街並みを一緒に議論してみませんか?
今回未来の金沢の景観をイマジンしてくださるのは、木造建築を専門に研究され金沢市木の文化都市検討委員も務めた宮下智裕さん。
アイデアを提供いただくのは、金沢市の森林の現状を報告してくださる上田博文さん(金沢市森林再生課)と、地域の森づくりとまちづくりのあいだをコーディネートし、地域の木材を活した木造建築を多く手掛けているNPO法人サウンドウッズの安田哲也さんです。