シナリオ5

文化や産業に革新的イノベーションが起きる仕組みをつくる  

新しいもの、ことを生み出すまち

AIなどの技術の進化がより加速する反面、持続可能な経営や中長期的な企業価値が問われる時代になっています。
こうした背景を踏まえ、金沢の強みである文化の成長産業化や起業支援、学術機関やNPOなどとの連携、人材の多様性の推進など、創造性・革新性の向上に向けた仕組みをつくります。

シナリオ5 イラスト

1.イノベーションが起きやすい条件と要素を集める。

- 金沢の強みである文化を知って、磨く。

□金沢では年間を通じてさまざまな文化的な催しが行われているよ。気軽に参加してみよう。
□生活文化、工芸、茶道、建築、景観、自然など、先人から受け継いできた金沢の大切な財産について理解を深めよう。
□金沢の文化資源の情報を集めて、いろんなかたちで発信しよう。

- 市民がテクノロジーを理解する。

□AIやロボットなどの進化は、暮らしにさまざまな影響を及ぼすよ。テクノロジーについて学ぼう。
□金沢市が提供するオープンデータを活用して、市民の手で新しい公共サービスを作り出そう。
□行政の持つ情報を公開し、市民が参加して協働でまちづくりに取り組む「オープンガバメント」を進めよう。

- 感性豊かな人を育む。

□地域の豊かな自然にふれよう。
□おしゃれして出かけてみよう。
□金沢ゆかりの哲学者である鈴木大拙、西田幾多郎の思想にふれてみよう。
□五感を育む教育プログラムを開発しよう。

- お金の循環をつくる。

□経済性と社会性の両立をめざす企業や事業を、長期投資を通じて腰を据えて応援する機運を高めよう。
□新しいビジネスを育てるには資金が必要。アイデアと情熱を持つ人が投資を受けやすくなる環境や組織をつくろう。
□新しい技術やサービスで急成長をめざす企業への支援を強化しよう。
□自分の活動や夢を発信し、共感してくれた人から資金を募る「クラウドファンディング」の文化を浸透させよう。

- 挑戦を応援し、失敗からの学びを尊重する風土をつくる。

□学校に起業家を派遣したり、学生向けの起業家育成プログラムを実施したり、起業家教育を充実させよう。
□自ら起業したり、社内で新しい事業を立ち上げたり。新しいことにチャレンジする姿勢を尊重しよう。

2.多くの起業家やベンチャー企業が生まれ、連携してイノベーションを起こす仕組みをつくる。

- 多様な人や企業が交わる場所をつくる。

□「ITビジネスプラザ武蔵」「価値創造拠点」を活用し、人や、ビジネスや、技術と交流しよう。
□公共空間を、市民が集まりやすい、魅力的な場所にしよう。
□マイカーがなくても行ける「場所」にしよう。いろんな人が参加できて、交流も深まるよ。

- 多様な人の出会いを促進させる機会をつくる。

□人をつなぎ、場をつくる役割を担うコーディネーター人材を発掘、育成しよう。
□市民が先生になって、金沢の生活文化について講義する場をつくろう。
□金沢に住む人と金沢を訪れた人が交流できるイベントを開こう。
□他の会社の業務や、未経験の仕事を体験する「大人のインターンシップ」を促進しよう。
□地域のコミュニティ活動に積極的に参加してみよう。

- SDGsを取り入れる企業を増やす。

□SDGsの問題解決の考え方を学び、イノベーションのチャンスをつかもう!
□他社と共同開発を行ったり。ビジネススクールに参加したり。SDGs達成のカギになる発想力を養おう。

- クリエイターやアーティストが気軽に出入りし、滞在できる環境を整える。

□金沢にクリエイターやアーティストが滞在しやすい施設や仕組みを用意しよう。
□短期利用できるレンタルオフィス、コワーキングスペースをつくろう。

- 世界と直接つながる。

□金沢で世界規模の工芸見本市を開催しよう。
□金沢が中心になり、世界に「KOGEI」を発信しよう。
□世界的な著名人を招き、世界で通用する考え方やルールについて学ぼう。

- 創造的なものづくりに取り組む「作り手 」に敬意を払う。

□職人、芸術家、エンジニアなどの「作り手」の仕事に正当な対価を払おう。
□「作り手」が自分の力で事業継続できるよう支援しよう。

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