2026年3月17日(火)、金沢市大野エリアにて「パートナーズ交流会#24 まちの恵みをつなぐ企業から学ぶ。~大野エリア 体験型パートナーズ交流会~」を開催しました。
本交流会では、観光客の分散化や地域資源の活用をテーマに、企業訪問や体験を通じて学びを深めるとともに、参加者同士の交流を行いました。
ヤマト醤油味噌では、蔵見学と発酵に関する解説、さらに山本晴一社長による講演が行われました。
見学では、麹菌を用いた発酵食品の仕組みや、木桶を使った天然醸造の特徴について学びました。味噌づくりにおいては、麹菌・酵母・乳酸菌といった微生物が連携し、旨味や香りを生み出していることが紹介され、発酵の奥深さを実感する貴重な機会となりました。また、白山の伏流水や寒仕込みといった地域の自然環境を活かした製法にも触れ、地域とものづくりの密接な関係性を感じられる内容でした。試食では、味噌や醤油のもろみ、甘酒などが提供され、発酵食品の魅力を実際に体験しながら学ぶことができました。
大野町は「日本五大醤油産地」の一つであり、江戸時代には60軒もの醤油蔵が立ち並ぶ「醤油の町」として栄えてきました。同社も北前船での商いをルーツに事業を拡大し、現在は麹を活用した商品開発や海外展開を進めています。
商品開発では、「アイスクリームにかける醤油」といったユニークな商品例を通じて、“ストーリーを伝えること”の重要性が紹介されました。単なる商品の提供にとどまらず、その背景や体験を届けることが価値創造につながるという学びが共有されました。
また、海外市場では、日本の発酵文化や職人同士のチームワークといった「日本らしさ」が高く評価されていることも紹介されました。
さらに、SDGsの取り組みとして、味噌の賞味期限を6ヶ月から12ヶ月に延ばすことで食品ロス削減を実現した事例が紹介され、品質を保ちながら持続可能性を高める工夫について学びました。
後半は、ガラス工房 STUDIO plusG にて見学とアクセサリー制作のワークショップを実施しました。
この建物は、醤油蔵を改装したもので、天井の黒ずみには当時のもろみ菌の名残が残るなど、歴史を感じる空間となっていました。また、柱の少ない構造など、当時の工夫についても紹介されました。
現在はリノベーションにより、床や窓などに現代的な要素が加えられています。醤油蔵は本来窓のない建物ですが、あえて窓を設けることで明るく開放的な空間となっており、蔵の雰囲気とモダンさが調和したスタジオとなっていました。
参加者は実際に制作を体験しながら、ものづくりの楽しさや地域のクリエイティブな取り組みに触れました。体験を通じて自然と交流が生まれ、参加者同士のつながりが深まる時間となりました。
今回の交流会では、大野エリアの発酵文化やものづくりの現場を体感しながら、地域資源を活かした取り組みについて学ぶことができました。
IMAGINE KANAZAWA 2030パートナーズでは、今後もこうした実践的な学びと交流の機会を通じて、持続可能なまちづくりを推進していきます。