9月16日に、約10カ月ぶりとなるSDGsカフェを開催しました!
防災月間でもある今月のテーマは「インクルーシブ防災」。
近年多発する災害時、その被害に遭いやすいのは障害者や高齢者など、特に配慮・支援が必要な人々と言われています。また、避難所での性暴力やDVなど、女性や子どもを狙った暴力のリスクも高まります。
あらゆる人を取り残さない防災、「インクルーシブ防災」を金沢で普及するヒントを探りました。
ほくりくアイドル部のキャプテンで、防災士としての一面を持つ松井祐香里(まついゆかり)さんは、ご自身のボランティア経験と、そこから見えた防災の現場の課題感を共有。
石川県の災害リスクや防災に詳しい金沢大学准教授の青木賢人(あおきたつと)先生からは、金沢市で起こりうる災害のリスクと、防災の観点でどのような準備が求められるかお話しいただきました。
青木先生によると、金沢市ではインクルーシブ防災の計画がまだまだ十分でないそう。現状のまま大きな地震が金沢で起きた場合、立場の弱い多くの人々が安全に避難できない可能性があることが指摘されました。
その上で、国際的な防災事情にも詳しい東北大学の原裕太先生からは、金沢でインクルーシブ防災を進めていく上でどのような視点が必要か、何を認識するべきかについてアドバイスをいただきました。
「私たちは多様で、いろいろな属性があり、異なる課題を持っている人が大勢います。まずそれを知ることがすごく大事です」という先生の言葉に表されるように、SDGsの推進と同じように、あらゆる視点を包含した上で防災を考えていく重要性が確認されました。
IAS-OUIKのホームページでは、より詳しいレポートを公開しています。見逃してしまった方も、復習したい方も、ぜひご覧ください。