―つつむこと=ラッピング、むすぶこと=水引の2本柱で、幅広く活動されているんですね。その延長線上で『金沢紙袋』のアイデアが生まれたのでしょうか。
観光客の方向けの水引体験教室も行っているのですが、作品の持ち帰り用に当店のオリジナルの紙袋があるといいなと思ったのが発端です。ただ専門業者に発注すると、機械化されていて大ロットになってしまいます。それなら金沢らしいデザインの用紙を作って、自分で折って紙袋に加工しようと考えました。「手折りにするなら、障害者の就労支援施設に作業を依頼できるし、製袋パーツに端材を使って“もったいない”を減らすこともできる…」「金澤くるみのロゴを入れなければうちだけでなく、いろんなお店で使ってもらえるのでは…」と構想を膨らませていたところで金沢SDGsツーリズム推進事業に採択され、背中を押してもらいました。SDGsを意識して開発したというより、やりたいことが結果的にSDGsに当てはまっていった感じですね。