2021.02.28

SDGsカフェ#15 開催レポート

金沢市に62ある公民館。みなさんの町の公民館はどこにあるか知っていますか?
地域に詳しい職員さんが運営を担っている金沢市の公民館は、地域の人の学びや交流の場として大きな役割を果たしています。

SDGsカフェ#15では、IMAGINEする人に菊川公民館主事の原恵子さんを、アイデアを提供してくれる人に金沢大学名誉教授の浅野秀重さんをお迎えし、公民館×SDGsの可能性を考えました!

左上:原さん、右上:浅野さん、下:永井事務局長(UNU-IAS OUIK)

はじめに、公民館の枠を越え、地域の学びを促進する原さんから、「公民館から発信するSDGs」と題し、活動をご紹介いただきました。
今年度開催した公民館主催の「洋風しめ飾り講座」は、キャンセル待ちが出るほど人気だったそう。しかし、SDGsの視点から振り返ると、しめ飾りの材料に可燃物と不燃物が混じっていて、左義長で燃やすときの環境への配慮ができてなかった、という反省点があったと教えてくださいました。
この反省点を活かして、これから企画を考えていくときにはSDGsの視点を加えていきたいこと、そして、「SDGsの視点を加えることは講座の意義に「深み」をプラスする可能性があると感じています。」ともお話しくださいました。

SDGsのゴールへの近道は、一人ひとりが自分ごととして捉え、意識を変えていくこと。原さんは最後に、「公民館は地域住民へダイレクトに働きかけることができる場所です。市内の1館でも多くが、このような視点で取り組みをしていくと、きっと10年後の金沢は変わると思います!」と語ってくださいました。

講座にSDGsの視点を生かす実例紹介
公民館主体でSDGsの推進につながる取り組み

続いてお話しいただいた浅野さんは、社会教育がご専門で、公民館を中心にすえたまちづくりに携わられています。
今回のお話では、はじめに、教育基本法の中での公民館の位置づけ、公民館に必要なもの、公民館の仕事、そして金沢の公民館の特徴について解説。社会教育のための公民館の役割として、人づくり、つながりづくり、そして、地域づくりがいかに大切かご説明いただきました。
続いて、全国の公民館が行っている講座を事例に、講座とSDGsの結びつきを見ていきます。
そして最後には、「SDGsの視点を企画に取り入れることは、公民館の学びを「社会を創る学び」に進化させます。公民館が攻めの姿勢で学びを提供することが、地域の人への主体的な学びの意識の浸透につながり、ゆくゆくは地域の人とつくり上げる学びの場が生まれていくのではないでしょうか」とご示唆いただきました!

公民館における学びを社会を創る学びに!

最後のディスカッションタイムでは参加者の方からも質問がたくさん。“学び”や“公民館”に対するみなさんの注目度の高さが伺えます。
(詳しくは、レポートや動画をご覧ください!)

地域や社会のために、これまでの公民館の取組とSDGsをどう結び付け、捉え直していくか。そのヒントが詰まった今回のカフェは、公民館に限らず、様々な学びの場に関わる方必見です!

◆全編動画もご覧ください
pagetotop