―Code for Kanazawaが日本のシビックテックムーブメントの起点になったのですね。設立以降、どんな活動を展開していったのですか。
Code for Kanazawaの存在感を高めるきっかけになったのが、地域のゴミの分別と収集日を自動で表示する「5374(ゴミナシ)」というアプリです。公式サイトでソースコードを公開しており、各自治体のゴミ収集情報を利用すれば誰でも自分のまちの5374を作成できます。実際に全国各地で125以上の5374が開発されています。5374は地域の方に便利に使ってもらうことはもちろん、プログラムを少し手直しすれば動くという手軽さがあることから、全国各地でシビックテックコミュニティが始動する際のエンジンともなりました。
他には奥能登のママさんに協力するかたちで開発した子育て応援ウェブアプリ「のとノットアローン」、コロナ禍で苦戦する地域の飲食店を支援する「金沢テイクアウトマップ」などの事例があります。