今回IMAGINEしてくれたのは、石川県で「市民発電所」の取組を最初にはじめられたうちの1人、金沢市民発電所の永原伸一郎さんです。「市民発電所」とは、市民や地域コニュニティが、再生可能エネルギー事業に出資し、建設・運営を行う取組のことです。
永原さんの「市民発電所」の取組は、北陸で初めての市民風車「のとりん」の建設からはじまります。建設が決まった翌年の2007年に能登半島沖地震が発生、その後にはリーマンショックが起こるなど様々な困難がありましたが、なんとか乗り越え2010年に完成に至ったそうです。「のとりん」が完成した当時、住民の自然エネルギーへの関心は少なかったそうですが、2011年の東日本大震災の発生で国民の意識は大きく変化。市民発電所の取組にも大きく弾みがつき、2014年には金沢市環境政策課と連携して、市内の2つの保育園で太陽光発電の設置に至ったそうです。
その後の市民発電所の建設の際には、地元の農産物を配当として選択できる出資の形を設けるなど、エネルギーだけでなく、食の地産地消と結びついた取組をされていることもご紹介いただきました。
そしてお話の最後には、2030年の金沢は、ZEH(ゼロエネルギーハウス)が普及していて、災害に強く、環境にやさしいまちになっていてほしいと語ってくださいました!