2020.03.28

金沢SDGs行動計画(案)へのご意見ありがとうございました

2020年1月末までに、金沢市立城南中学校の生徒さんからの22件を含む、合計45件のご意見が集まりました。ご意見をお寄せくださったみなさま、大変ありがとうございました。
金沢SDGsを、自分ごととした上での具体的な提案から、そもそもの考え方に関わる重要な視点、SDGsを広めるためのアイデアなど、今後につながるご意見がたくさんありました。
全文ご紹介したいところですが、ここでは要約したものを掲載いたします。ぜひご覧ください。
金沢SDGs行動計画(案)は、頂いたご意見を参考に、
名称を「金沢ミライシナリオ」として、
一人ひとりのアクションにつながるよう親しみやすく工夫しブラッシュアップしました。
近日中に公開しますので、どうぞお楽しみに!

●行動計画案へのご意見やアイデア

方向性1「自然、歴史、文化に立脚したまちづくりをすすめる」に関するご意見

・「森林税」と同じような考え方で、公共交通税をいただき、バスが市民の足として安く使えるようになる
・「まち」のイメージがわきません。まち・町・街の違いを明確にしたほうが良いと思います。
・「国営農業事業所」を提案します。
・縮小する市町村のコンパクト化をスムーズに進めるためのコンサルタント窓口を金沢市に設ける。
・バスをあまり積極的に利用したくない理由として、車内の環境(特に空気)があまりよくないこともあるかと思います。
・「まちなかのライフスタイルを発信する、体験する」は金沢の文化を知ることもできますし、子どもが、どんな職業があり社会は成り立っているのかを知れる機会に繋げたりできる。
・新幹線開通により、「自分のまち」だった金沢が「観光客のためのまち、金沢」になっている印象も受ける。居住住民を意識したまちづくりをしていく、あるいはそう意識していると発信することが重要なのではないだろうか。
・河川敷で遊ぶのは良い事だけど、小さい子達が川に落ちたりしたら危険だから、河川敷を楽しい場所にするには安全・安心な場所にしないといけないと思いました。
・「まちなかでスポーツを楽しめる場と機会をつくる」という計画は・様々な人がまちでスポーツを楽しめる・様々な人と交流ができる→コミュニケーションが育まれる・外国人観光客との交流を通して英語力が身につくなど良い点がたくさんあり、実行するべきだ。
バスの値段を固定にしたら良いのではないか(250円)→外国の人が困っているから。
・金沢の山の方にスタジアムを作り、その周辺に簡易宿泊施設・コンビニやイオンなどの施設を建てる。その施設に金沢の伝統工芸などを取り入れ、スポーツ観戦やコンサートに来た人々に金沢の良さを知ってもらう。交通手段も充実させる。
・「風と緑の音楽祭」以外でも、駅や大きな広場で音楽祭をひらいてほしいです。
・中心部の活性化→空き地をコンビニやコインパーキング以外で有効利用する。
・マイカーをやめてみるという案に実に反対で、強制するのではなく、自分からやめるという人だけにすればいいと思う。

方向性2「環境への負荷を少なくし資源循環型社会をつくる」に関するご意見

「脱プラスチック」をテーマにした商店街を創ることを提案します。
・環境部門への提案として科学的思考と衡平の理念に基づいた環境理念、多様なステークホルダーが参画し、多様なSDGsゴールと包括的に取り組む必要と考える。新たな目標設定には、「自然と共生し、自然資源を活用したくらし」を筆頭にあげたい。その他「技術革新を環境改善に活用する」、「マネージメント思考による継続的改善の推進」。
・量り売りや、イベントで使い捨てのプラスチック容器をつくらないなどは、とても賛成です。スーパーでは、容器や袋がプラスチック物を多用し過ぎていると感じます。
イベントでは、マイカップ持参や、ない場合は購入をしてもらうなどするなど、企業や市で進めていった方がいい。
・宿泊税の一部を財源として、ホテルや飲食店での脱プラを全国に先駆けて実施してほしい。
・食品ロスを減らすためにあまりもので作ることができる料理のレシピを市のホームページに掲載したり、冊子にして公共施設に無料で置いておくと良いなと思いました。
公立小学校・公立中学校でソーラーパネルをつけることを義務化する。
・「再生可能エネルギーのソーラーパネルや風力発電の風車の設置導入を進める」に賛成。
・「燃料税」をつくる(ガソリン、石油など)※ただし、地球に害のない燃料は除く。
→環境にやさしい、事故が減る、バスに乗る人が増えたりすることで国の歳入が増える
ばら売り、量り売りするお店を増やしてほしいです。

方向性3「次代を担う子供たちの可能性を引き出す環境をつくる」に関するご意見

「遊び」と、「児童館」や「児童」とを関連付けて掲げてはいかがでしょうか。
・子供の多様性とは、自分の周りの人に対して受け入れるのではなく,寧ろ内省して自身の特性を理解することにあるのではないかと思います。この過程の中で,自身の他人を比較し,他人を受容する意識が生まれていくのではないかなと。個性を伸ばすのではなく,個性を活かす
・「安心安全な社会を…」については、その基準を“具体的に”考えていくプロセスを重視した方がいいと思います。
学校や先生をサポートする支援組織が必要だと思います。最終的には、一つの学校につき一人のコンサルタントがいる状態に持っていきたい。公費で運営される支援組織を創り、学校コンサルタントの確保と、育成が必要になってくると思います。
・子供や学生が主体性を持って生きられるまちにしたいです。そのために、小さいトライアンドエラーをしやすい地域づくりにしていきたいです。
実践型インターンシップなどで多くの大学生が学生時代に一度働くという機会を設ければ、自分で経験し考えた上で将来を考えていける人が増えるのではないかと思います。
・公教育の中間支援組織の充実(民間視点、デジタライゼーション、ファシリテーション、起業家教育、グローカル、LGBT、地域連携など)。こどものアウトリーチ。こどもや若者が議論し、たくさんのプロジェクトを実行する支援。
・「人」、すなわち教育に重点的に力を入れていただきたい。教育については、改善レベルではなく、変革レベルのテコ入れが必要だと感じているので、行政に出来る範囲で頑張っていただきたい。
部活動の顧問を専門的にする仕事を作って募集すればいいと思います。土・日がなく、一日8時間以上働いている先生を間近でみていると、「教師になりたい」と、簡単には思えなくなってしまいます。専門的な人や経験者を雇えば質の高い部活にすることができます。
・静かに勉強できるような場所が欲しい(図書館など)。
・「子供を、学校・家庭・地域のみんなで見守り、子供に起きている深刻な問題を見逃さない」に関わることです。私は問題に気付くためには地域との関わりが必要なので、イベントを催したらいいと思います。そのイベントはバーベキューなどで育児にも手助けできると思います。

方向性4「誰もが生涯にわたって学び活躍できる社会風土をつくる」に関するご意見

余剰(精神的、時間的、金銭的余剰)を生み出す取り組みが同時に必要な気もしております。SDGsに関する議論は多様な人たちが揃ってこそ意義深い意見交換ができると考えられるが、既に余剰がある「豊かな」人たちによる社会像に終始してしまいそうだという懸念がある。

方向性5「文化や産業に革新的イノベーションが起きる仕組みをつくる」に関するご意見

イノベーション人材に欠かせないのは「自分は何者で」「どんな存在になっていきたいのか」「何に取り組むのか」という、自分の理解と、未来への想いです。金沢市で、金沢市に住まう方たちが、本質的にどんな人たちなのか、自分を深めてお互いに交流する、そんな場があると素敵だなと思いました。
・金沢ならではの脱プラ商品化もいくつかの企業が連携して取り組みビジネスチャンスとするプロジェクトも始動させたい。
・有名な人とかアーティストを呼び込む。
・海外で人気なアニメやマンガ展を催す。
・「方向性5.1.③と方向性1.2」を合わせて、おしゃれをして歩いて、まちの魅力を感じることを提案します。それにより、金沢がもっと好きになって環境への意識が向上する、バス・車をひかえることでCO2削減できると思う。
・「おしゃれをして出かける」というアイデアには僕は反対です。なぜなら、自分の買いたい服を買える家もあれば、買えない家もあると思うからです。

方向性1~5をすすめるパートナーシップに関するご意見

行政と、企業との連携が可能になれば、助かる人がさらに増えるのではないかと思います。
・すごくいい取り組みで希望しかないです!絶対何か一緒にアクションしたいです。
・「SDGsカフェ」や「SDGsミーティング」など、人との出会いや学ぶ機会は面白そうで興味があります。
・いろんな市民が「SDGsカフェ」をプラットフォームにして、気軽な対話の機会を開催できるようになるといいなと思います。
・SDGsは17のゴールがありますが、最終的なゴールは「みんなの幸せ」だと思っています。SDGs(もっというなれば「売り手よし、買い手よし、地域よしの三方よし」の原点回帰)を通じて我々日本人も人生を豊かに幸福を追求していく必要があるのではと思います。
・じっくり読みました。いち市民として、できること、やってみたいことありました。
・素案としては文章で良くても、ビジュアルとして伝わるようデザインの要素が入ると、より市民としても親しみやすく、誇りを持てると思います。
・素敵な案がたくさんあり、実行できるといいなというものが多かったです。
・全てに本気で取り組むつもりなのか?優先順位はあるのか?など、網羅的であらざるを得ない存在ではあるのだろうが、だからこそ素人としてはコメントのし辛さがある。
SDGsを身近に感じる試みが特に重要だと感じる。なぜそれが大事なのか?分っている人は分っているが、分かっていない人は全然分ってないという印象。

●特に関心のある方向性について、あなたが取り組んでいることや、これから取り組んでみたいこと。

・方向性1の公園の活用について、来年度からプロジェクトサイトで活動を始める予定です。
制服リユースを運営しています。制服を使い終わっても、まだまだ使用が可能な制服を循環する仕組みが整えば、多くの方が助かります。「民間企業」と「ボランティア団体」の二通りを活動内容によって分けています。3年間で1万点以上の制服が集まり、4000点以上が必要としている方へお譲りすることができました。
学生のチャレンジと地域ニーズのマッチングに携わっています。学生のまち市民交流館や街カフェ、ITビジネスプラザ武蔵などの拠点が、多様な技術や知識が交わる機能的役割を果たせるような仕組みができるといいなと思います。たとえば、キーパーソンの横断的な繋がりを促す機会や「わかもの会議」の開催などがあるといいと思います。
・事業者の環境マネージメントシステム支援や家庭の省エネ診断・支援など、今後、SDGsの実現アクションについて、環境部門で協力したいと思います。
アートに親しむことは本質的に多様性を認める土壌を形成することにつながる。また、コミュニケーションを促進させる働きや、誰もが楽しめるグローバル性を持つことから、連携を図るプラットフォームを構築することができる。多くの人にアートを通して様々な価値や機会を提供していきたいと考えている。
・「経済性」だけではなく「社会性」に配慮し両輪を回すESG企業に「応援」の意味での長期のお金の循環をつくるようにしたい。成功した経営者が新しいことにチャレンジしている、起業家を応援していく、そんなエコシステムをつくりたいと思っています。
・子どもたちのスポーツを通じて「チャレンジする意義」を伝えていきたいと思っております「リスク=危ない」と訳す日本人ではなく「リスク=勇敢」というカルチャーになるよう子どもたちに伝えていければと思っております。
中小企業のSDGsの取り組みをバックアップしたりビジネスマッチングでもSDGsをビルトインしていきたいと思っております。
・車に乗る事を減らす、農業をする、ごみを減らす事、省エネを、家族とともにとりくみたい。少しずつですが。
・食品の製造や飲食に関わる仕事をしています。子どもの食生活の文化的な貧困化は問題に感じます。ご近所複数の家庭で共同家庭菜園をつくって自ら野菜を育ててみる、近所のプロ農家さんと仲良くなって物々交換するなど様々な調達方法が考えられます。それを家庭で子どもと一緒に料理する。家族の食生活改善にアプローチすることで、金沢市民がより健やかになるプロジェクトがあったらなぁと、思っています。(自分の手の届く範囲ではやってますが、地域全体となると行政さんも含め、もう少し仲間を募りたいところです)
・シャンプーや洗剤などをできるだけ環境に負荷の少ないものに変えたい。
・生ゴミを地域で処理できるようにしたい。
・主体性を持って生きる子供を増やすためのサポートを行いたい。
・環境や品質のよい商品が、一般家庭でも使えるような仕組みづくりを考えたい
・子どもが、いろいろな職業をあることを知れる機会をつくることは、取り組んでみたいなと感じました。
・小学校から色々な職業があること、いろいろか金沢の文化・伝統工芸があることを、知れるといいなと思います。
・公教育の中間支援組織の必要性を感じているため、今度、公教育の中間支援をしている人たちで、まずは集まってみる計画をしています。
ハッピーストリート歩行者天国をやってみたいです。
企業の人をどうやって巻き込んでイマジン金沢をすすめるか考えたいです。
ユニバーサルデザインは、すべての人、あらゆる分野が対象になります。SDGsの動きと連携して広がりをもたせたいと考えます。
・特に自然環境における持続可能性に関する態度の涵養を目的に、青少年(大学生・高校生)向けの自然体験活動を行っている。「ただ楽しい」では終わらないその年代にこそ、自然体験は重要だと私的には考えている。
・多世代で、SDGsや教育について対話するイベントを開催している。多世代で交流することに大きな価値があると感じている。そのような場がもっと増えたらよいと思っている。
学生のキャリア支援を、個別面談や学校での講演、塾でのワークショップなどで行っている。「受験勉強」に苦しめられている、囚われている高校生が多い。これからの社会のあり方やそれぞれの個人的幸福を追求していくうえで、その精神的時間的ウェイトをもう少し減らすような取り組みを行いたいと考えている。
・イマジンのプロジェクトとして、まちのりとの連動を考えるとか、いろいろ連携したいです。
・エコバッグを使っている。
・出かけるときはできるだけ家の電気を全部消す。
・給食お残しゼロを目指しています。
・ゴミの削減、分別。
・プラスチックのものより紙のもの(を選んでいます)。
・「部活動の指導には民間を活用する」を、ぜひぜひ取り組んでほしいです。例えば吹奏楽部とかでは、個人で楽器を演奏している人や楽器店の店員と一緒に練習してみたい。
・使わない電化製品のコンセントは抜くようにしています。
・「金沢市全体での人と人の交流」に関心がある。世代を超えた交流のために地域での活動に参加したりしてみたい。
・子供が夢を描けるまちを作るために先生のワークライフバランスを改善し、質の良い教育をもっと増やす。
・スーパーやコンビニなどのレジ袋をやめ、マイバッグを持つようにすること
・方向性3に基づいた金沢独自のゆめを描ける環境で教育を受けられることに感謝し、学んだ金沢の良さを自分たちから発信したりする努力をしていきたい。グローバル化に対応する社会力をつけようと、外国との交流を増やしていく方針で学ぶために異文化理解をしていきたい
・僕はペットボトルの資源などを節約したいので、マイボトルを使おうと思いました。

●具体例の中から、あなたが今すぐ取り組んでみたいもの。

・「ごみ削減・資源化の取り組みを進める。」ために、事業者、消費者、行政が一堂に会してごみ削減に関する情報交換する場を定期開催する。
・「食品ロスを減らす。」ために、小学校の給食からのフードロス。残ったものを、必要としている方へ回る仕組みになれば、多くの方が助かるのではないかと思います。
・家庭での省エネへの取組を促進する。
・エネルギーシフトについては、全市の協力で実現したい。
・地元から育った選手がトップチームでたくさん活躍するようになれば「愛着」が湧き応援したくなるチームになっていくと思います。そんなカルチャーをつくれたらとってもたのしいまちになるのでは。
・「先生が成長し続けられる環境をつくる」ためにも、スポーツを通じて親を啓蒙していきたいと思います。
・金沢市民の食生活改善をするプロジェクト(食べもののえらびかた、育て方や取り方、料理の仕方、楽しみ方)を難しくなく親子で楽しめるもので。
・歩行者や自転車が優先の道路を増やす。
・環境負荷の少ないものづくりやサービスを進める企業を評価する仕組みをつくる。
・環境に配慮した資源循環型農林業・水産業のしくみをつくる(金沢独自の認証制度など)。
・ばら売り、量り売りするお店を増やす。
・実践型インターンシップなど社会での実践の場をつくる。
・ペットボトルのデポジット(返却金)制度のモデル実施をする。
子ども向けの実践型インターン、取り組んでみたいと感じました。
公教育の中間支援組織体制づくり。
水筒の持ち歩きは取り組んでいます。やってみるとなかなか快適です。まちかどにウォーターサーバーがあるとありがたいですね。
・食品スーパーや小売店の消費期限が迫った生鮮品を受けとれるフードバンクの仕組みを構築する。
・照明のLED化する。
・歩くには遠い所へはマイ自転車や「まちのり」を使ってみる。
ゼロエネルギーハウスに興味があります。今すぐにはできないから「個人宅の庭の意義を理解し、つくり育てる」をしてみたいです。
植物を育てる
・「ミュージアムや音楽会にふらっと出かけてみる」はすぐに実行できそうだし、地元の音楽家とか知るチャンスになっていいと思う。音楽祭は定期的にあるし、気軽に行ける。
インターネットで同性パートナーシップ制度を広めたい。今の時代では偏見だらけだし、環境を根から変えるために私たちの言葉で偏見をなくしたい。どんな人でも生きやすいような環境になってもらえるように、インターネットを最大限に利用したい。
・出かけるときにバスやまちのりを使ってみたいと思います。
・「小学校と協力して身近なまちの資源さがしをする」に取り組んでみたい。小・中学校は何かと関わりが深いので、この活動を通して金沢市も人と人との交流について考えるべき。
・プラスチック削減のため、エコバッグを使う。
・「おしゃれをして出かける」は始められそうだけれど、「おしゃれの定義」が分からない
・金沢でいうと、サムライズなどのプロスポーツチームがあるので、地域で一丸となって応援し、地域社会を活性化し、チームの選手ももっと社会貢献すれば、働きがい、生きがいを感じてもらえると思う。

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